
コラム

2021年6月12日
「夜職経験」書くべき? 昼職転職の履歴書ベストな書き方
こんにちは。
夜職から昼職への転職を考えたときに、夜職の経験を履歴書に記入するべきか否か…迷いますよね。
今回は昼職へ転職するときの履歴書の職歴欄に夜職を記入すべきか、伏せるべきか、どちらが良いかについてお伝えしていこうと思います。
転職活動における履歴書、職務経歴書の役割
履歴書や職務経歴書は、キャバクラやクラブに入る時には求められることが少ないですが、昼職へ転職活動をするとしたら、避けては通れないのが履歴書や職務経歴書です。
履歴書に学歴や生年月日、簡易的な職歴を記入し、職務経歴書には今まで勤務していた職歴を詳しく記入します。
これらを見て企業側は、応募者がどの様なスキルや経験を持っているのか、即戦力になるか、今後職務を通して自社に貢献してもらえる可能性があるかを見定めます。
書類選考のある企業では、この段階で可能性がないと判断された場合面接に進めないこともあります。
果たして夜職の経験は採用者にどう映り、評価されるのか…?
履歴書、職務経歴書には夜職経験は記入しないほうが安全
まず、履歴書、職務経歴書にすべて記入しなければならないという決まりはありません。
そこで、結論から言うと、夜職経験は記入しない方が安全です。
なぜかというと、夜職に対する偏見はまだまだ根強く残っているからです。
年配の人や、大企業になればなるほどその傾向は強いです。
面接に進むことが第一関門ですので、できる限り履歴書、職務経歴書で落とされてしまう可能性を削りましょう。
「じゃあ、空欄で出すの?」ということになりますよね。
空欄でも大丈夫…ではあります。
しかし、皆さんが採用者側だったらどう思うでしょう。
水商売をしていた期間が長ければ長いほど、謎の空白の時間が増えるわけです。
「会社に勤務していたわけでも、学校に通っていたわけでもない謎の時間。」
何か悪いことでもしていたのかと不安になりますよね。
そうすると面接に呼んでもらえる可能性も減ってしまいます。
「え、どうしろというの?」となっている方も大丈夫。
ものは言いようということで、次の項目で具体的な書き方についてご説明いたします。
履歴書、職務経歴書での「夜職経験」の書き方
ホステスやキャバ嬢などの職業は、大きく分けると「飲食」「接客」「サービス」業です。
「飲食店で接客業経験がある。」と書くのと、「キャバクラでキャバ嬢をしていた。」と書くのとでは、同じようで、実は…受け取られ方がかなり違ってきます。
もし履歴書、職務経歴書に夜職の経験をそのまま書いてしまうと、書類選考で落とされてしまう可能性が格段に上がります。
ホステス、キャバ嬢での経験から得られるスキルは素晴らしいものだと私は思っています。
場合によっては、普通に生活していたら、絶対に接することのできない政治家、業界人、社会的地位の高い人達にお会いし、お話しして、知識を深めたり、接客するなかでお客様が望んでいることを察して動く対応力も身に付きます。
これは色々な業界で活かせるスキルです。
ですが、夜職と記入してしまうことによって、その素晴らしいスキルの可能性に目を向けてもらえなくなってしまいます。
「一流店で何年も売り上げナンバーワンで、何億も売り上げた」そんな経歴があったとしても、昼職に転職する場合には裏目に出てしまう可能性が大きいです。
ですので、臨機応変に、「夜職経験」は履歴書、職務経歴書上では「飲食店での接客経験」と記載し、そこで学んだことや得られたスキルをふんわりと、しかし説得力と実用性に富んだものとして書きましょう。
一生懸命続けたことは必ず相手に届く言葉にできます。
注意点として、嘘を書くのは絶対NGです。
嘘を書いて面接に呼ばれても、したことがない経験について話せるわけがありませんし、事前に経歴を確認されたら嘘がバレます。
事実に基づいた内容にしましょう。
「夜職」明かさず自己PR!!
次に、履歴書には自己PR欄が存在します。
ここでは、今までの経験から培ったスキルなどを自分の強みとして企業に売り込みます。
履歴書、職務経歴書に「夜職」ではなく、「飲食店での接客経験」と書くのがベターだとお話ししましたが、では、そんなふんわりした経歴の書き方でどう自己PRをするのか、考えていきましょう。
前項でも少し触れましたが、皆さんが持っている接客経験、接客スキルについて全力でアピールするのが良いと思います。
細やかな気遣い、高いコミュニケーション能力があり、御社でも必ず活かせると強くアピールします。
しかし、どんなに優れた接客スキルを持っていても、具体的に記述できないというのは他の選考者と比べられたときに弱くなりがちなのも事実です。
こればかりは仕方がない点ですので、経験アピールだけでなく、入社したい企業のどこに魅力を感じ、自分がどう役にたてるのか、本気度や熱意を伝えましょう!
ただ、企業側は大量の履歴書、職務経歴書を読まねばなりません。
履歴書が長すぎると読みづらく、ちゃんと読まれない恐れも出てきますので、きれいに分かりやすく簡潔に記述することが肝心です。
もし、紙媒体の指定がなければ、手書きは避けてPCで履歴書を作成するのがオススメです。
今は履歴書、職務経歴書をデータで送るように言われることも多いので、フォーマットを作っておくと便利です。
面接で「夜職経験」を明かすべきか…
書類選考を通過したら、いよいよ面接です!
ここまで履歴書、職務経歴書について書いてきましたが、選考はここからが本番です。
履歴書、職務経歴書を見てあなたに興味を持った企業の面接官が経歴やスキルについて色々質問してきます。
そのなかで「夜職経験」を明かすべきか?
ズバリ、これは皆さんが培ってきた場の空気を読むスキルを活かしてジャッジして下さい。
「無責任な!」という声が聞こえてきそうですが、こればかりは面接官の価値観や場の空気、精神的距離感により、話すべきか伏せるべきか変わってきますので、その場で判断するしかありません。
ですので、話せる場合の「夜職経験から得られたスキル、強み」話せない場合の「飲食店経験から得られたスキル、強み」2パターン用意しておくと安心ですね。
面接に受かることが最終目的ですから、ここでもひるまず、自信を持って、臨機応変に自分の強みをアピールして下さい。
まとめ
今回は以上になります。
夜職から昼職へ転職する際の履歴書、職務経歴書作りの参考になりましたか?
転職活動を乗り越えてからも、今までとはがらりと変わる環境に戸惑うこともあるとは思いますが、人間は順応する生き物です。
新しい環境が皆さんにとってより良いものになるよう一緒に頑張りましょう!

